「浮気なんて、自分には無縁だと思っていた」——30歳を超えるまで、私はずっとそう信じていました。だけど、日々の生活の中で少しずつ心がすり減っていき、気づけば一線を越えていた。
これは、私が浮気によって得たもの、そして失ったものについて振り返り、今だからこそ伝えたいことを綴った体験談です。
はじまりは“心のスキマ”だった
結婚して5年、子どもはいないものの、表面的には円満な夫婦関係。夫は誠実で真面目、浮気などとは無縁な人でした。けれど、夫婦の会話は減り、私の中に空虚感が広がっていたのです。
そんなときに出会ったのが、趣味のイベントで知り合った年下の男性。自分の話を楽しそうに聞いてくれて、些細なことにも笑ってくれる。その存在が、だんだんと私にとって“心のよりどころ”になっていきました。
浮気で得たもの
1. 自分が女性として見られている感覚
彼は私を「魅力的だ」と言ってくれました。結婚後、妻として見られることはあっても、“ひとりの女性”として見られることは減っていた私にとって、その言葉は何よりも甘く、救いでした。
2. 会話やスキンシップの喜び
久しぶりにドキドキしたり、誰かと目を見て話したり、触れ合う時間を持つことが、生きている実感を与えてくれました。日常のなかで失われていた“ときめき”が、そこにはあったのです。
そして、失ったもの
1. 夫との信頼関係
バレたのは、私のスマホに残されたメッセージからでした。夫は無言で画面を差し出し、「これ、何?」とだけ言いました。
その一言に、私は崩れ落ちました。彼の静かな怒りと失望が、胸に刺さりました。
2. 自分への誇り
浮気をした自分を、どうしても許せませんでした。「こんな自分じゃなかったはず」と、鏡に映る自分が知らない人のように思えた日々。
3. 平穏な日常
その後、夫との距離は取り戻せず、別居を選択。あれほど“満たされた”と感じた浮気の時間は、終わった瞬間から何も残らないことに気づきました。
浮気を経て、気づいたこと
人は誰しも、心のどこかに「寂しさ」や「物足りなさ」を抱えて生きています。けれど、その隙間を他人で埋めるのは危うい。いっときの安心感は得られても、根本の孤独は解消されません。
本当に必要だったのは、夫との関係を見つめ直す時間、自分の気持ちと向き合う勇気、そして「もっとこうしたい」と伝える努力だったのだと、今は思います。
まとめ
浮気で得たものは、確かにありました。けれど、それは砂上の楼閣。ほんのわずかな風で崩れてしまう、儚い幸せでした。
反対に、失ったものは計り知れません。夫の信頼、自分への誇り、そしてかけがえのない日常。
あのときの選択を後悔していないと言えば嘘になります。でも、この経験を通して、私は人として、女性として、何を大切にすべきかを学びました。
これを読んでくださったあなたが、もし同じような葛藤の中にいるなら——選ぶ前に、一度だけ立ち止まって、自分の心と対話してみてください。