「こんなに人を好きになるなんて思わなかった」——彼と出会ったときの私は、まさにそう感じていました。
でもその恋は、決して祝福されるものではなかった。なぜなら、彼は他にパートナーのいる“浮気相手”だったからです。
本気で好きになってしまったからこそ、私はすべてを賭けた。そして、すべてを失いました。
出会いは偶然、恋は必然だった
彼との出会いは職場でした。最初は軽い会話から始まり、ランチ、そして飲み会へ。優しくて話し上手、気づけば一緒にいることが日常になっていきました。
彼には恋人がいることを知っていました。それでも、「君のことは特別だ」「本気になってしまった」と言われるうちに、私も心を許してしまったのです。
最初は背徳感と自己嫌悪に苦しみながらも、“愛されている”という感覚がすべてを正当化してくれたような気がしていました。
関係が深まるほど、孤独も増していった
会えるのは週に一度か二度、しかも彼の都合次第。特別な日は一緒に過ごせない。
「いつか彼が彼女と別れてくれる」と信じながら、どこかでその期待が裏切られるかもしれないと怯えていました。
周囲には誰にも相談できず、心のどこかでは「私が悪いことをしている」と思い続けていたのに、彼からの「愛してる」の言葉ひとつでまた立ち上がってしまう。
本気になった私、曖昧なままの彼
ある日、私は思い切って彼に「彼女とはいつ別れるの?」と尋ねました。
彼はしばらく沈黙した後、「もう少し待って」と言いました。その言葉を信じた私は、それからさらに半年、彼を待ち続けました。
でも、現実は何も変わらなかった。むしろ彼との連絡は徐々に減り、ある日を境に突然、既読がつかなくなりました。
残されたのは、失ったものばかり
私が失ったものは、数え切れません。本命の恋人との関係は当然終わり、友人たちにも離れられ、職場でもなんとなく噂が広まって居心地が悪くなりました。
それでも一番大きかったのは、自分自身への信頼でした。「私はちゃんとした人間でいたい」と思っていたのに、それを自分の手で壊してしまった。
それでも、前を向くために
数ヶ月が過ぎ、ようやく気持ちを整理できるようになった今、思うのは——
どんなに好きでも、相手の誠意と未来への覚悟がなければ、それは“本気の恋”ではないということです。
私はあのとき、恋ではなく「執着」に溺れていたのかもしれません。そして、「愛されたい」という気持ちが判断を曇らせていたのだと思います。
まとめ
浮気相手に本気になった私は、彼を信じてすべてを失いました。
でも、この経験があったからこそ、今は“本当の愛”とは何かを深く考えることができるようになりました。
同じように誰かに本気になってしまっている人へ。どうか、あなたの未来を守ってください。
自分を大切にできる選択を、勇気を持ってしてください。それがきっと、愛される自分への第一歩になるはずです。