遊びのつもりが本気に…浮気から始まった恋の結末

「ほんの遊びのつもりだった」——最初は軽い気持ちで始めた関係が、やがて本気の恋に変わっていくなんて、思ってもみなかった。これは、浮気から始まった恋にのめり込み、感情に振り回された私の話です。

彼との出会いは、退屈な日常の中で

私は当時、3年付き合った彼氏とマンネリな関係にありました。連絡は事務的、会っても会話はほとんどなし。愛されていないわけではないけれど、心が満たされることはなくなっていたのです。

そんな時、会社の飲み会で出会ったのが、他部署の先輩である彼でした。軽妙なトークと柔らかい笑顔に惹かれ、「ちょっとくらいなら…」という気持ちで連絡先を交換しました。

メッセージのやりとり、他愛もないランチの誘い。最初はただの息抜きのつもりだったのに、彼と過ごす時間が増えるほど、今の彼氏といるときの虚しさが際立っていきました。

「この人といると楽しい」「もっと知りたい」と思うようになった頃には、もう後戻りできないほど心が傾いていました。

彼も私に惹かれていたようで、自然と身体の関係を持つようになりました。「お互い割り切ってるし、責任は取らないよ？」と彼は最初に言いました。私もそのつもりだった…はずでした。

でも気づけば、「もっと一緒にいたい」「ちゃんと付き合いたい」という気持ちが芽生えていたのです。

ある日、意を決して彼に「この関係、ちゃんとしたい」と伝えました。彼の反応は、沈黙。そして、「君を嫌いになったわけじゃないけど、最初に言ったよね？遊びだって」

私が本気になった瞬間、彼は一歩引いたのです。

その後も会うことはありましたが、彼の気持ちは明らかに変わっていました。私は徐々に連絡を絶ち、関係を終わらせる決断をしました。

本命の彼氏とは、浮気をしている罪悪感から自分から別れを切り出しました。結果的に、私は誰の手も取れないまま、ひとりになったのです。

けれど、その時間が私にくれたのは、「恋愛には誠実でなければならない」という当たり前の真実でした。

浮気から始まった恋が本気になるとき、待っているのは必ずしもハッピーエンドではありません。最初に曖昧な形で始めた関係は、曖昧なまま終わることが多いのです。

一瞬の刺激や満たされない想いに流されて始めた恋が、本当の愛になることもあるかもしれません。でも、そこには大きな覚悟と、相手との真剣な対話がなければ成立しません。

私のように、すべてを失って初めて「大切なこと」に気づく前に、本当の気持ちと向き合ってほしいと思います。