「一度だけなら…」「バレなければ問題ない」——そう自分に言い聞かせながら、私は浮気に手を染めました。けれど、そのたった一度の過ちが、私の人生を大きく狂わせることになるとは思いもしなかったのです。
平凡で穏やかな日常だった
私は当時、結婚して3年目。大きな不満もなければ、喧嘩もほとんどない、いわゆる“安定した夫婦生活”を送っていました。仕事にも慣れ、休日は夫と買い物や映画を楽しむ…そんな日常。
でも、心のどこかにいつも“物足りなさ”がありました。トキメキがない、褒められない、女として見られていない。そんな不安が、少しずつ私を浮気という誘惑に近づけていったのです。
浮気相手との出会い
きっかけは、学生時代の同級生からのSNSメッセージ。「久しぶり、元気？」という軽いやり取りが続き、気づけば連絡を取り合うようになっていました。
久々に会った彼は、昔よりも落ち着いていて、何よりも私を“女性”として扱ってくれるのが嬉しかった。そして、気づけば関係は深まっていきました。
その瞬間は突然やってきた
事件が起きたのは、いつものように彼と会って帰宅した夜。お風呂上がりにスマホをテーブルに置いていたとき、LINEの通知が表示され、夫に見られてしまったのです。
「これ、どういうこと？」と冷静に聞く夫の目は、今まで見たことのないほど冷たかった。言い逃れもできず、私はすべてを白状しました。
崩れゆく日常と信頼
それからの生活は一変しました。夫は家にいる時間が激減し、口もきかなくなりました。私も仕事に行く気力をなくし、日々ただ時が過ぎるのを待つような生活に。
最終的に夫から出されたのは、「しばらく距離を置きたい」という言葉と、別居の提案でした。そこに愛や怒りという感情はなく、ただ“失望”だけがあったように思います。
浮気の代償とは？
私は、夫という存在だけでなく、安定した生活、信頼、社会的な信用さえも失いました。周囲には言えず、誰にも相談できず、自分のしたことの重みに押しつぶされそうになった日もあります。
何より辛かったのは、浮気相手との関係も自然消滅したこと。お互いに「責任は取れない」とわかっていたはずなのに、彼もまた“都合のいい恋”をしていただけでした。
そして今、伝えたいこと
浮気のリスクは、想像以上に大きいものです。バレるかどうかの問題ではなく、バレたときに失うものの大きさを、私たちは軽視しがちです。
一瞬の感情、一度の過ちが、何年かけて築いてきた信頼を一瞬で壊してしまう。だからこそ、もし今あなたが「少しだけなら…」と考えているなら、どうか一度立ち止まって考えてほしいのです。
まとめ
浮気がバレた瞬間、私の人生は静かに、でも確実に崩れました。後悔しても、過去には戻れません。
「あのとき、やめていれば」という後悔が、心にずっと残り続けています。
誰かを傷つける恋は、最終的に自分も深く傷つく。今、もしあなたが選択の岐路にいるなら、この体験が少しでもブレーキになってくれたらと願っています。
